
普通のOLだった主人公が、母親の病死による悲しみのせいで、心のコントロールが利かなくなり、通勤中に横入りの男に無意識に肘鉄をくらわしトラブルに。
完全に平常心を失っていた自分に驚き、こうも簡単に壊れてしまう「人の心」に興味を持つように。
そして仕事を辞め、看護師の資格を取り、「精神科」で働くことを決意。
しかし身体のケガや病気のように目で見て明らかではない精神の病を抱える患者たちとの日々は想像以上に大変で忍耐力のいることだった。
──私がそうだったように、誰だって平常心でいられない時もある。
‘おかしい’と‘おかしくない’の境界線はいったいどこにあるのか。
──実際の病院、看護師さんへの取材に基づき描く、初の精神科ナースコミックエッセイ。


コメント
最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。
否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。
寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。
精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。
ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。
それは患者にとってもっと辛くなる。
かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。
それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。
本当は今こそカウンセラーがいてほしい。
病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。
精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。
この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。
患者さんの行為にも理由があるのだろうが、その人らしさを見つけてあげてもなかなか改善しない心の病。
精神科は難しそうだ。
なぜリストカットをするのかという問いかけに対して、温かいからと答えたエピソードが忘れられない。
死にたいんじゃなくて、生きてると感じられるためにリストカットをするということに驚いた。
何でも決めつけたらいけないな。
世の中をもっと知らなきゃな。
人に寄り添ういい本だった!
偏見のない、とても実直な作者さんなんだろうなと思った。
とてもよい本。
“心”の仕組みに関心を持った主人公が精神科のナースになって、そこで出会った入院患者を通して、心が不安定になる原因あるいは平常心の不思議を垣間見る。
一見、不可思議な動機に聞こえる言動には、患者の心の中で多くの葛藤(彼らの中で筋が通っている理論)があった。
さらにその奥には本人が蓋をして押し殺してしまった感情が渦巻いていた。
境界性人格障害、自傷行為を繰り返す患者の「(本当は無条件に)愛されたい」という願い。
妄想の件は凄かった……かなり主観的なものと思ってはいたが、当事者が無意識に募らせた不満・不安が独特のストーリー(当事者は筋が通っていると思っている)を持つ。
そして妄想の当人を更に苦しめるという悪循環に。
若松組という悪の組織が部屋を揺らすって……鬱の症状で身体が揺れるような感覚があるという話を聞いたことがあるが、その可能性がありそう。
鬱で受診した女性の母子カプセル化(共依存)と、無関心な父親。
家庭環境などに起因し、自身の心に蓋をしたり、それで気力が衰え体力も落ちると悪循環になる……そうしたサイクルが見えてくる。
「身体が具合悪いと心も具合悪くなるんだと思いました」
あるお医者さんの原因は「だいたい血行」というのは的を得ている。
というより、原因が心因性でも血行が良くなることが回復の兆しになることもあるという話とも解釈できる。
そうした精神科の看護師さんたちも大変……
暴れる患者の応対だけでなく、共感しすぎてメンタルをすり減らしているとか……
共感は大切だけれども、し過ぎてはならない。
傾聴することは聞き流すこととも違う。
微妙な匙加減のようでいて、大切なのは患者の“内面を客観的に見る”こと。
患者は蓋をし過ぎてそれが何なのかわからなくなっている。
それに“気付かせる”ことが患者の回復にも繋がると、私は思っている。
安藤たかゆき『こころを病んで精神科病院に入院していました。
』( https://booklog.jp/item/1/4040677382 )とも併読。
上記とは違い、投薬についての描写は特になかった。
胸がギュッてなった。
何が狂ってるのか狂ってないのかわかんないってほんとそれって思う。
絵はほんわかしてるのに差し迫ったりキツい内容にも触れられていてかつ偏見のない目線で描かれているのがすごい。
どの回も。
わたしにも、自殺は悪だと言い切るほどの理由が見つからないしわからない。
この本はしんどい、、受け入れて生かすことまでいけたらいいな。
読めて良かった。
余談で、森田先生、リアルで話が聞いてみたい。
最後に名前載ってなかったからざんねん。
精神科に関係がなくても看護師でなくても
この生きにくいストレス社会で生きていく僕に必要なことがわかりそうな感じ。
なってしまうものはどうしようもない
それをどうするか考えるのが大切。
中身は、ナースがなぜ「精神科ナースになったか」よりも、どんな方が入院されていてその方々の心の中身を描いている。
精神科の患者さんはやっぱり思ったより身近で、入院するも一般の生活送るのもそんな大差ないな、と感じた。
どういう接し方、捉え方をすればよいのかの勉強にもなる。
続編希望。
精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。
こういうことは日常、なかなか知ることができない。
この作品でその一端に触れることができた。
看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。
そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。
不可解な行動をするのも、自傷行為を行うのもその患者には、それを行う理由が心の中にある。
閉じ込めた自分の感情を、自分の言葉で誰かに発することができれば、それが心の病気の予防や治療になる。
偏見のない、とても実直な作者さんなんだろうなと思った。
とてもよい本。
胸がギュッてなった。
何が狂ってるのか狂ってないのかわかんないってほんとそれって思う。
絵はほんわかしてるのに差し迫ったりキツい内容にも触れられていてかつ偏見のない目線で描かれているのがすごい。
どの回も。
わたしにも、自殺は悪だと言い切るほどの理由が見つからないしわからない。
この本はしんどい、、受け入れて生かすことまでいけたらいいな。
読めて良かった。
余談で、森田先生、リアルで話が聞いてみたい。
最後に名前載ってなかったからざんねん。
鈴木さんの断固たる決意は本人が選んだものというのが、一番突き刺さった。
患者さんの行為にも理由があるのだろうが、その人らしさを見つけてあげてもなかなか改善しない心の病。
精神科は難しそうだ。
どんな科のナースさんもそれぞれ患者さん、ご家族やお医者さん、スタッフさんとの板挟みで難しいと。
ですが、精神科ナースの方の大変さを少し知ることができました。
新型コロナ禍の中でもいつも以上に気をつかい、大変なご苦労と思いをされているんだと思います。
ありがとうございます。
どうかお体に気をつけて。
願うばかりです。
なぜリストカットをするのかという問いかけに対して、温かいからと答えたエピソードが忘れられない。
死にたいんじゃなくて、生きてると感じられるためにリストカットをするということに驚いた。
何でも決めつけたらいけないな。
世の中をもっと知らなきゃな。
人に寄り添ういい本だった!
精神科ナースとして必要なことがいろいろ散りばめられている。
患者をきちんと人として認識して、ある一定の距離を置いて接することのできる人だなと感じた。
最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。
否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。
寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。
精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。
ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。
それは患者にとってもっと辛くなる。
かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。
それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。
本当は今こそカウンセラーがいてほしい。
病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。
精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。
この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。
精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。
こういうことは日常、なかなか知ることができない。
この作品でその一端に触れることができた。
看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。
そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。
オカシイと普通の境目ってどこだろうとか、狂えたらラクなのかもとか思ったこともある。
そんな疑問の世界を少し垣間見したような気持ちです。
取材自体がとても丁寧になされたようなのは個々のエピソードの濃さで何となく分かるけど、(物理的に過心理的にかはともかく)職場で疎外感を感じている傾向にある人に取材源が偏っているかな、とは思った。
それでも辞めずにこの業界にいる人達だろうから、話は読ませるものがある。
なぜリストカットをするのかという問いかけに対して、温かいからと答えたエピソードが忘れられない。
死にたいんじゃなくて、生きてると感じられるためにリストカットをするということに驚いた。
何でも決めつけたらいけないな。
世の中をもっと知らなきゃな。
人に寄り添ういい本だった!
とても面白い。
人間っていろんな考えの人がいるなあと改めて確認させられる。
これを買った時はものすごく追い詰められてたので、なんだか、いろんな人がいるんだし、あんまり自分で自分を追い詰めなくてもいいんだなって思った。
鈴木さんの断固たる決意は本人が選んだものというのが、一番突き刺さった。
)とのやりとりに心の底からほっこりしました。
また、何をしていても自分自身に溜まったストレスや不安が思うように解消されない事もあるのだと気が付きました。
中身は、ナースがなぜ「精神科ナースになったか」よりも、どんな方が入院されていてその方々の心の中身を描いている。
精神科の患者さんはやっぱり思ったより身近で、入院するも一般の生活送るのもそんな大差ないな、と感じた。
どういう接し方、捉え方をすればよいのかの勉強にもなる。
続編希望。
精神科ナースとして必要なことがいろいろ散りばめられている。
患者をきちんと人として認識して、ある一定の距離を置いて接することのできる人だなと感じた。
胸がギュッてなった。
何が狂ってるのか狂ってないのかわかんないってほんとそれって思う。
絵はほんわかしてるのに差し迫ったりキツい内容にも触れられていてかつ偏見のない目線で描かれているのがすごい。
どの回も。
わたしにも、自殺は悪だと言い切るほどの理由が見つからないしわからない。
この本はしんどい、、受け入れて生かすことまでいけたらいいな。
読めて良かった。
余談で、森田先生、リアルで話が聞いてみたい。
最後に名前載ってなかったからざんねん。
境界線ってなんだろう。
この言葉がずーんっと刺さった。
何かをしてしまう時には、何かあるのかもしれない。
すぐにおかしいんちゃう?って思うんじゃなくて一回考える。
まず、完璧でありたい願望を減らすのも大事か。
すっごく難しいテーマをとても読みやすく、とても考えやすく書いてくださってあり、いっぱい考えれた。
知らないことも知れた。
読んでよかった。
患者さんの行為にも理由があるのだろうが、その人らしさを見つけてあげてもなかなか改善しない心の病。
精神科は難しそうだ。
鈴木さんの断固たる決意は本人が選んだものというのが、一番突き刺さった。
とても面白い。
人間っていろんな考えの人がいるなあと改めて確認させられる。
これを買った時はものすごく追い詰められてたので、なんだか、いろんな人がいるんだし、あんまり自分で自分を追い詰めなくてもいいんだなって思った。
精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。
こういうことは日常、なかなか知ることができない。
この作品でその一端に触れることができた。
看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。
そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。
取材自体がとても丁寧になされたようなのは個々のエピソードの濃さで何となく分かるけど、(物理的に過心理的にかはともかく)職場で疎外感を感じている傾向にある人に取材源が偏っているかな、とは思った。
それでも辞めずにこの業界にいる人達だろうから、話は読ませるものがある。
偏見のない、とても実直な作者さんなんだろうなと思った。
とてもよい本。
どんな科のナースさんもそれぞれ患者さん、ご家族やお医者さん、スタッフさんとの板挟みで難しいと。
ですが、精神科ナースの方の大変さを少し知ることができました。
新型コロナ禍の中でもいつも以上に気をつかい、大変なご苦労と思いをされているんだと思います。
ありがとうございます。
どうかお体に気をつけて。
願うばかりです。
偏見のない、とても実直な作者さんなんだろうなと思った。
とてもよい本。
とても面白い。
人間っていろんな考えの人がいるなあと改めて確認させられる。
これを買った時はものすごく追い詰められてたので、なんだか、いろんな人がいるんだし、あんまり自分で自分を追い詰めなくてもいいんだなって思った。
今後臨床で心の隅みに置いていたら役立ちそうです。
中身は、ナースがなぜ「精神科ナースになったか」よりも、どんな方が入院されていてその方々の心の中身を描いている。
精神科の患者さんはやっぱり思ったより身近で、入院するも一般の生活送るのもそんな大差ないな、と感じた。
どういう接し方、捉え方をすればよいのかの勉強にもなる。
続編希望。
)とのやりとりに心の底からほっこりしました。
また、何をしていても自分自身に溜まったストレスや不安が思うように解消されない事もあるのだと気が付きました。
オカシイと普通の境目ってどこだろうとか、狂えたらラクなのかもとか思ったこともある。
そんな疑問の世界を少し垣間見したような気持ちです。
困った人は困っている人。
誰かがわかってくれる、受け入れてくれる経験により癒され、自分を理解し、取り戻していく。
これは精神疾患を持つ方以外にも言えるのではないか。
これは福祉や精神、心理に興味のあるみんなにおすすめしたい。
境界線ってなんだろう。
この言葉がずーんっと刺さった。
何かをしてしまう時には、何かあるのかもしれない。
すぐにおかしいんちゃう?って思うんじゃなくて一回考える。
まず、完璧でありたい願望を減らすのも大事か。
すっごく難しいテーマをとても読みやすく、とても考えやすく書いてくださってあり、いっぱい考えれた。
知らないことも知れた。
読んでよかった。
いつも帽子をかぶってる細木さん
支援団体ハーモニー
鈴木さん
薄井さん
の話が心に残ってる
人はなぜ心を病むんだろう
どうしたらいいんだろう
向き合って見えてくるそれぞれの理由
心に寄り添うとはこういうことなのか
あと、小さな不満みたいのは、話して溜めないようにしようかな。
取材自体がとても丁寧になされたようなのは個々のエピソードの濃さで何となく分かるけど、(物理的に過心理的にかはともかく)職場で疎外感を感じている傾向にある人に取材源が偏っているかな、とは思った。
それでも辞めずにこの業界にいる人達だろうから、話は読ませるものがある。
困った人は困っている人。
誰かがわかってくれる、受け入れてくれる経験により癒され、自分を理解し、取り戻していく。
これは精神疾患を持つ方以外にも言えるのではないか。
これは福祉や精神、心理に興味のあるみんなにおすすめしたい。
“心”の仕組みに関心を持った主人公が精神科のナースになって、そこで出会った入院患者を通して、心が不安定になる原因あるいは平常心の不思議を垣間見る。
一見、不可思議な動機に聞こえる言動には、患者の心の中で多くの葛藤(彼らの中で筋が通っている理論)があった。
さらにその奥には本人が蓋をして押し殺してしまった感情が渦巻いていた。
境界性人格障害、自傷行為を繰り返す患者の「(本当は無条件に)愛されたい」という願い。
妄想の件は凄かった……かなり主観的なものと思ってはいたが、当事者が無意識に募らせた不満・不安が独特のストーリー(当事者は筋が通っていると思っている)を持つ。
そして妄想の当人を更に苦しめるという悪循環に。
若松組という悪の組織が部屋を揺らすって……鬱の症状で身体が揺れるような感覚があるという話を聞いたことがあるが、その可能性がありそう。
鬱で受診した女性の母子カプセル化(共依存)と、無関心な父親。
家庭環境などに起因し、自身の心に蓋をしたり、それで気力が衰え体力も落ちると悪循環になる……そうしたサイクルが見えてくる。
「身体が具合悪いと心も具合悪くなるんだと思いました」
あるお医者さんの原因は「だいたい血行」というのは的を得ている。
というより、原因が心因性でも血行が良くなることが回復の兆しになることもあるという話とも解釈できる。
そうした精神科の看護師さんたちも大変……
暴れる患者の応対だけでなく、共感しすぎてメンタルをすり減らしているとか……
共感は大切だけれども、し過ぎてはならない。
傾聴することは聞き流すこととも違う。
微妙な匙加減のようでいて、大切なのは患者の“内面を客観的に見る”こと。
患者は蓋をし過ぎてそれが何なのかわからなくなっている。
それに“気付かせる”ことが患者の回復にも繋がると、私は思っている。
安藤たかゆき『こころを病んで精神科病院に入院していました。
』( https://booklog.jp/item/1/4040677382 )とも併読。
上記とは違い、投薬についての描写は特になかった。
困った人は困っている人。
誰かがわかってくれる、受け入れてくれる経験により癒され、自分を理解し、取り戻していく。
これは精神疾患を持つ方以外にも言えるのではないか。
これは福祉や精神、心理に興味のあるみんなにおすすめしたい。
取材自体がとても丁寧になされたようなのは個々のエピソードの濃さで何となく分かるけど、(物理的に過心理的にかはともかく)職場で疎外感を感じている傾向にある人に取材源が偏っているかな、とは思った。
それでも辞めずにこの業界にいる人達だろうから、話は読ませるものがある。
)とのやりとりに心の底からほっこりしました。
また、何をしていても自分自身に溜まったストレスや不安が思うように解消されない事もあるのだと気が付きました。
素晴らしかったです。
ですが!
確認しなかった私が悪いのですが、主人公は実在する人物ではなく
漫画家さんが精神科の看護師さんに取材して作り上げた架空の人物です。
あとがきまでそれを気づかせない演出で、あとがきを読んだあとの虚無感がすごい…
これコミックエッセイじゃないよね…
偏見のない、とても実直な作者さんなんだろうなと思った。
とてもよい本。
たしかに取材を元にして書かれ、実体験ではないかもしれないが、考えるきっかけとしてとても良いと思う。
患者さんの行為にも理由があるのだろうが、その人らしさを見つけてあげてもなかなか改善しない心の病。
精神科は難しそうだ。
実際にそういった方と接するときに活かせそう。
境界線ってなんだろう。
この言葉がずーんっと刺さった。
何かをしてしまう時には、何かあるのかもしれない。
すぐにおかしいんちゃう?って思うんじゃなくて一回考える。
まず、完璧でありたい願望を減らすのも大事か。
すっごく難しいテーマをとても読みやすく、とても考えやすく書いてくださってあり、いっぱい考えれた。
知らないことも知れた。
読んでよかった。
精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。
こういうことは日常、なかなか知ることができない。
この作品でその一端に触れることができた。
看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。
そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。
たしかに取材を元にして書かれ、実体験ではないかもしれないが、考えるきっかけとしてとても良いと思う。
最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。
否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。
寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。
精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。
ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。
それは患者にとってもっと辛くなる。
かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。
それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。
本当は今こそカウンセラーがいてほしい。
病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。
精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。
この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。
今後臨床で心の隅みに置いていたら役立ちそうです。
実際にそういった方と接するときに活かせそう。
いつも帽子をかぶってる細木さん
支援団体ハーモニー
鈴木さん
薄井さん
の話が心に残ってる
人はなぜ心を病むんだろう
どうしたらいいんだろう
向き合って見えてくるそれぞれの理由
心に寄り添うとはこういうことなのか
最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。
否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。
寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。
精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。
ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。
それは患者にとってもっと辛くなる。
かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。
それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。
本当は今こそカウンセラーがいてほしい。
病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。
精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。
この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。
あと、小さな不満みたいのは、話して溜めないようにしようかな。
鈴木さんの断固たる決意は本人が選んだものというのが、一番突き刺さった。
患者さんの行為にも理由があるのだろうが、その人らしさを見つけてあげてもなかなか改善しない心の病。
精神科は難しそうだ。
中身は、ナースがなぜ「精神科ナースになったか」よりも、どんな方が入院されていてその方々の心の中身を描いている。
精神科の患者さんはやっぱり思ったより身近で、入院するも一般の生活送るのもそんな大差ないな、と感じた。
どういう接し方、捉え方をすればよいのかの勉強にもなる。
続編希望。
オカシイと普通の境目ってどこだろうとか、狂えたらラクなのかもとか思ったこともある。
そんな疑問の世界を少し垣間見したような気持ちです。
困った人は困っている人。
誰かがわかってくれる、受け入れてくれる経験により癒され、自分を理解し、取り戻していく。
これは精神疾患を持つ方以外にも言えるのではないか。
これは福祉や精神、心理に興味のあるみんなにおすすめしたい。
偏見のない、とても実直な作者さんなんだろうなと思った。
とてもよい本。
最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。
否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。
寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。
精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。
ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。
それは患者にとってもっと辛くなる。
かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。
それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。
本当は今こそカウンセラーがいてほしい。
病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。
精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。
この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。
同じ病名がついている患者であったとしても、思いや論理は個人に還元される。
幻聴や幻覚など自分で体験したことのない事柄に対する説明もあり良かった。
今後臨床で心の隅みに置いていたら役立ちそうです。
色んな看護師さんがいらっしゃるのでしょうが、こんな風に患者さんに寄り添うような方は珍しいのでは、と何も知らない者は思ってしまいましたが実際はどうなんでしょうか…。
「生きたいから生きづらいと死にたくなるんだよ」
この言葉は自分にもスッと刺さりました。
そう、そうだよね。
思わずそう呟いてしまいました。
オカシイと普通の境目ってどこだろうとか、狂えたらラクなのかもとか思ったこともある。
そんな疑問の世界を少し垣間見したような気持ちです。
たしかに取材を元にして書かれ、実体験ではないかもしれないが、考えるきっかけとしてとても良いと思う。
同じ病名がついている患者であったとしても、思いや論理は個人に還元される。
幻聴や幻覚など自分で体験したことのない事柄に対する説明もあり良かった。
素晴らしかったです。
ですが!
確認しなかった私が悪いのですが、主人公は実在する人物ではなく
漫画家さんが精神科の看護師さんに取材して作り上げた架空の人物です。
あとがきまでそれを気づかせない演出で、あとがきを読んだあとの虚無感がすごい…
これコミックエッセイじゃないよね…
どんな科のナースさんもそれぞれ患者さん、ご家族やお医者さん、スタッフさんとの板挟みで難しいと。
ですが、精神科ナースの方の大変さを少し知ることができました。
新型コロナ禍の中でもいつも以上に気をつかい、大変なご苦労と思いをされているんだと思います。
ありがとうございます。
どうかお体に気をつけて。
願うばかりです。
胸がギュッてなった。
何が狂ってるのか狂ってないのかわかんないってほんとそれって思う。
絵はほんわかしてるのに差し迫ったりキツい内容にも触れられていてかつ偏見のない目線で描かれているのがすごい。
どの回も。
わたしにも、自殺は悪だと言い切るほどの理由が見つからないしわからない。
この本はしんどい、、受け入れて生かすことまでいけたらいいな。
読めて良かった。
余談で、森田先生、リアルで話が聞いてみたい。
最後に名前載ってなかったからざんねん。
色んな看護師さんがいらっしゃるのでしょうが、こんな風に患者さんに寄り添うような方は珍しいのでは、と何も知らない者は思ってしまいましたが実際はどうなんでしょうか…。
「生きたいから生きづらいと死にたくなるんだよ」
この言葉は自分にもスッと刺さりました。
そう、そうだよね。
思わずそう呟いてしまいました。
鈴木さんの断固たる決意は本人が選んだものというのが、一番突き刺さった。
精神科ナースとして必要なことがいろいろ散りばめられている。
患者をきちんと人として認識して、ある一定の距離を置いて接することのできる人だなと感じた。
取材自体がとても丁寧になされたようなのは個々のエピソードの濃さで何となく分かるけど、(物理的に過心理的にかはともかく)職場で疎外感を感じている傾向にある人に取材源が偏っているかな、とは思った。
それでも辞めずにこの業界にいる人達だろうから、話は読ませるものがある。
素晴らしかったです。
ですが!
確認しなかった私が悪いのですが、主人公は実在する人物ではなく
漫画家さんが精神科の看護師さんに取材して作り上げた架空の人物です。
あとがきまでそれを気づかせない演出で、あとがきを読んだあとの虚無感がすごい…
これコミックエッセイじゃないよね…
精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。
こういうことは日常、なかなか知ることができない。
この作品でその一端に触れることができた。
看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。
そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。
あと、小さな不満みたいのは、話して溜めないようにしようかな。
こだわりにはその人なりの理由がある。
妄想の後ろには幻聴がある。
会話の合間に聞こえてくる声がある。
手首を切っても”痛い”ではなく”熱い”。
そこに命を感じる。
そんなにも生きたい。
重度の鬱病。
動けない。
食事も排泄もできない。
入院。
徐々に回復。
歩ける。
外泊する。
野球観戦に出た。
その日には、、帰らぬ人となる。
…人生は瞬間、瞬間の刹那滅。
心が風邪をひき、重篤になる。
明日にはそれがやってくる。
死にたくなるのは生きたいから。
理解したい。
生きて欲しい。
他の人にも、未来の自分にも。
偏見のない、とても実直な作者さんなんだろうなと思った。
とてもよい本。
最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。
否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。
寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。
精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。
ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。
それは患者にとってもっと辛くなる。
かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。
それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。
本当は今こそカウンセラーがいてほしい。
病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。
精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。
この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。
精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。
こういうことは日常、なかなか知ることができない。
この作品でその一端に触れることができた。
看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。
そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。
同じ病名がついている患者であったとしても、思いや論理は個人に還元される。
幻聴や幻覚など自分で体験したことのない事柄に対する説明もあり良かった。